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尋常性乾癬と日焼け・紫外線|良い面と悪い面を医療と比較
美容・スキンケア

尋常性乾癬と日焼け・紫外線|良い面と悪い面を医療と比較

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尋常性乾癬には日焼け(紫外線)が良いと聞いたけれど、本当なのだろうか」——そんな疑問からこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。一般的には、紫外線には乾癬の症状にプラスに働く面があるといわれる一方で、焼きすぎるとかえって悪化につながる面もあると考えられています。つまり大切なのは「浴びるか・浴びないか」ではなく、「量」と「付き合い方」だといえそうです。

この記事では、尋常性乾癬の基礎知識から、なぜ紫外線が「良い」とされるのかというメカニズム、逆に悪化につながりうる「光線型ケブネル現象」、そして日光浴・市販の日焼けマシン・医療機関の紫外線療法は何がどう違うのかを1枚の比較表で整理します。さらに2024年に報告された研究や、日光浴をするなら何分が目安かといった一般的なセルフケアの考え方まで、当事者・ご家族が知りたい情報を網羅的にまとめました。なお、紫外線・日焼けの効果や感じ方には個人差があります

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・助言・治療を行うものではありません。JUST TAN 24は日焼けサロンであり医療機関ではありません。尋常性乾癬は医療機関での診断・治療が必要な疾患です。治療を目的とする場合や症状についての判断は、必ず皮膚科医・主治医にご相談ください。

そもそも尋常性乾癬とは?基礎知識をやさしく整理

まずは「尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)」がどのような病気なのか、基本からおさらいしましょう。紫外線との関係を正しく理解するための土台になります。

尋常性乾癬の症状・できやすい部位・特徴(鱗屑・紅斑)

尋常性乾癬は、皮膚の炎症性疾患のひとつとされています。代表的な症状は、境界がはっきりした赤い盛り上がり(紅斑・局面)と、その表面を覆う銀白色のかさぶた状のフケのようなもの(鱗屑〔りんせつ〕)です。鱗屑はポロポロとはがれ落ちやすいのが特徴といわれています。

できやすい部位は、頭部(髪の生え際)、ひじ・ひざなど擦れやすいところ、腰やお尻、爪などが挙げられます。乾癬は感染症ではないため、他人にうつる病気ではないとされています。この点は周囲の理解を得るうえでも重要なポイントです。乾癬にはいくつかの病型がありますが、その中で最も多く、全体の大半を占めるのがこの「尋常性乾癬」だといわれています。

日本の患者数と傾向(約43万人・人口の約0.3%)

日本における乾癬の患者数は、人口の約0.3%、おおよそ43万人と推計されており、増加傾向にあるといわれています。男女比はおよそ2:1で男性に多く、発症のピークは男性が30歳代、女性は10歳代と50歳代に山があると報告されています(出典:乾癬パートナーズ/ニッセイ基礎研究所)

決して珍しい病気ではなく、生活習慣や食生活の変化を背景に増えてきていると考えられています。「自分だけが悩んでいる」のではなく、多くの人が同じ症状と向き合っているという点も、心に留めておきたいところです。

主な原因・誘因(免疫の異常・遺伝・生活習慣・ケブネル現象)

尋常性乾癬のはっきりした原因は完全には解明されていませんが、免疫の異常を中心に、複数の要因が組み合わさって起こると考えられています。皮膚の免疫が過剰に働き、皮膚の細胞(表皮)が通常よりも速いスピードで作られてしまうことで、鱗屑や紅斑が生じるとされています。

主な誘因として、次のようなものが挙げられています。

  • 体質・遺伝的素因:乾癬になりやすい体質が関わると考えられています。
  • 生活習慣:肥満、高脂肪・高カロリーの食事、飲酒、喫煙などが関連するといわれています。
  • ストレス:精神的なストレスが症状の悪化に関わることが知られているとされます。
  • 感染症・薬剤・気候:扁桃炎などの感染、一部の薬、乾燥する季節なども誘因になりうるとされています。
  • ケブネル現象:皮膚への物理的な刺激(擦れ・掻く・ケガなど)を受けた場所に、新しい皮疹ができる現象とされています。これは紫外線との関係でも重要になるため、後ほど詳しく解説します。

なぜ紫外線が尋常性乾癬に「良い」とされるのか(メカニズム)

ここからが本題です。「紫外線=肌に悪い」というイメージが強い中で、なぜ乾癬に対しては紫外線が良い面を持つとされるのでしょうか。そのメカニズムを、できるだけやさしく解説します。なお、ここで紹介する作用は一般的に報告されている内容であり、効果の現れ方には個人差があります。

紫外線が皮膚の過剰な免疫反応を抑えるとされる仕組み

尋常性乾癬は「免疫が過剰に働きすぎている」状態と考えられています。紫外線には、この過剰な免疫反応にブレーキをかける働きがあると報告されています。専門的には、次のような作用が知られているとされます(出典:日本乾癬学会 光線療法ガイドライン/乾癬.com)

  • 病的なT細胞のアポトーシス(細胞死)誘導:炎症を引き起こしている免疫細胞を減らす方向に働くとされています。
  • 制御性T細胞(Treg)の誘導:免疫の暴走を抑える「ブレーキ役」の細胞を増やす働きが報告されています。
  • 炎症性サイトカインの低下:乾癬の悪化に関わるとされるIL-17・IL-22・IL-23などの炎症物質を抑える方向に働くと考えられています(これらはTh17細胞という免疫細胞が関わるとされます)。

こうした働きにより、紫外線は乾癬の炎症を落ち着かせる方向にはたらくと考えられています。実際、医療機関ではこの作用を利用した「紫外線療法(光線療法)」が、外用薬・内服薬・生物学的製剤と並ぶ治療の柱のひとつとして位置づけられているとされています。

紫外線とビタミンD:免疫調整と皮膚への働き

もうひとつの重要な要素がビタミンDです。私たちの皮膚は、紫外線(UVB)を浴びることで体内にビタミンD3を作り出すとされています。ビタミンDは骨の健康だけでなく、免疫の調整や、皮膚の細胞が増えるスピードを整える働きにも関わると考えられています。

乾癬の外用薬にはビタミンD3を応用したものがあることからも、ビタミンDと乾癬の関係が深いことがうかがえます。紫外線を適度に浴びることは、皮膚局所でのビタミンD産生という観点からも、乾癬のケアと無関係ではないと考えられています。ただし、これは薬の代わりになるという意味ではなく、あくまで一般的な背景知識として捉えてください。

「夏に良くなり冬に悪化する」のはなぜ?季節性とビタミンD欠乏

乾癬の患者さんの多くが実感するといわれるのが、夏に症状が軽くなり、冬に悪化しやすいという季節性です。これにはいくつかの理由が重なっていると考えられています(出典:複数皮膚科解説/乾癬ネット)

  1. 紫外線量の違い:冬は日照時間が短く紫外線量が減るため、前述の免疫調整作用が得にくくなると考えられています。
  2. 乾燥:冬は空気が乾燥し、皮膚のバリア機能が低下しやすくなるとされます。
  3. ビタミンD不足:日光が減ることで、皮膚で作られるビタミンDも不足しがちになると考えられています。

このビタミンD不足を裏づけるデータとして、乾癬患者のビタミンD欠乏は季節で変動し、冬には約80%、夏には約50%にみられるという報告があります(出典:渋谷セントラルクリニック/関連臨床研究まとめ)。冬に症状が悪化しやすいことには、こうした背景があると考えられているのです。だからこそ、冬は特に保湿や生活習慣のケアが重要になるといわれています。

一方で、日焼けが乾癬を「悪化」させることもあるとされる

ここまで紫外線の「良い面」を見てきましたが、ここで必ず知っておくべき「悪い面」を、隠さず正直にお伝えします。紫外線は良いことばかりではありません。

光線型ケブネル現象とは:焼きすぎが新しい皮疹を生む理由

前述したケブネル現象は「皮膚への刺激を受けた場所に新しい皮疹ができる」現象とされています。実は強い日焼けによる炎症(日焼けによるやけど=サンバーン)も、この刺激の引き金になりうるとされます。これを「光線型ケブネル現象」と呼びます。

つまり、適度な紫外線は乾癬を落ち着かせる方向に働く一方で、赤くヒリヒリするほど焼きすぎると、その日焼けによる炎症がかえって新しい乾癬の皮疹を生んでしまうことがある、という二面性があると考えられています。「良い面と悪い面が両立する」という最大の疑問は、ここに答えがあります。少量なら役立ち、過剰なら負担になる——これが紫外線と乾癬の関係の核心だといえそうです。

過度な紫外線のリスク(炎症悪化・色素沈着・皮膚がん)

焼きすぎによるリスクは、光線型ケブネル現象だけではありません。一般的に、過度な紫外線には次のようなリスクがあるとされています。

  • 炎症の悪化・サンバーン:強い日焼けは皮膚の炎症を招き、症状を悪化させる可能性があるとされます。
  • 色素沈着・しみ・しわ:紫外線の浴びすぎは光老化の原因になると考えられています。
  • 皮膚がんのリスク:長期的・過剰な紫外線曝露は、皮膚がんのリスク要因とされています。

だからこそ、自己流で「たくさん焼けば焼くほど良くなるはず」と考えるのは危険だといわれています。治療を目的とするなら、量をコントロールできる医療機関の紫外線療法が基本とされています。

【比較表】日光浴・日焼けサロン・医療の紫外線療法は何が違う?

ここが本記事のいちばんの要点です。「自己流の日焼け・日光浴・日焼けサロンはアリなのか、それとも医療の治療を受けるべきなのか」——この疑問に答えるため、3つを1枚の表で整理しました。紫外線にはUVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)があり、乾癬の治療に関わるのは主にUVBの特定の波長とされている、という点が理解の鍵になります。

項目 医療の紫外線療法 市販の日焼けマシン(日焼けサロン) 自然の日光浴
主なUVスペクトル NB-UVB(約311nm)/エキシマ(約308nm)/PUVA(UVA+内服・外用薬) 主にUVA中心(機種により異なる) UVA+UVB(自然光)
波長の精密さ 治療に有効とされる波長に絞って照射 美容・日焼け目的の波長設計 季節・時間・天候で大きく変動
乾癬への位置づけ 確立された治療の柱のひとつとされる(医師の管理下) 治療の代替としては国際学会が非推奨 適度なら良い面、過度は悪化リスクとされる
量の管理 医師が照射量・回数を管理 自己管理(焼きすぎリスクあり) 自己管理(天候依存で読みにくい)
主なリスク 管理下で最小化されるとされる(NB-UVBは低リスク) 焼きすぎによる悪化・光老化等 サンバーン・光線型ケブネル現象
推奨度(治療目的) ◎ 皮膚科で相談を △ 治療目的での代替は不可 ○ あくまで補助・要医師相談

医療の紫外線療法(ナローバンドUVB/エキシマ/PUVA)の特徴

医療機関で行われる紫外線療法は、乾癬への有効性が報告されている治療法とされています。代表的なものを整理します(出典:マルホ乾癬.com/大木皮膚科)

  • ナローバンドUVB(NB-UVB):治療に有効とされる約311nmの狭い波長帯に絞って照射します。全身照射に向き、現在の光線療法の中心的存在とされています。
  • エキシマライト(ターゲット型)約308nmの波長を、皮疹のある部分にピンポイントで照射できるのが特徴とされます。
  • PUVA療法:ソラレン(光感受性を高める薬)を使い、UVAを照射する方法です。

照射の頻度は一般に週1〜3回から始め、15〜20回前後を目安に効果を判定していくことが多いとされています。紫外線療法後1年の寛解率は約42%という報告もありますが、効果や経過には個人差があります。なお発がんリスクの大小はPUVA > ブロードバンドUVB > ナローバンドUVBの順とされ、ナローバンドUVBが比較的低リスクと位置づけられているとされます(出典:大木皮膚科 疾患解説)。いずれも医師が量を管理して行うため、自己流の日焼けとは安全性の考え方が根本的に異なります。

市販の日焼けマシン(UVA中心)の特徴と国際乾癬学会の見解

ここは誠実にお伝えします。日焼けサロンに置かれている市販の日焼けマシンと、医療の紫外線療法は別物です。市販マシンは主にUVA中心の機種が多く、美容・日焼けを目的に設計されています。乾癬の治療という観点では、医療で使われる特定波長のUVBとは性質が異なるとされています。

この点について、国際乾癬学会(IPC)は、医師の監督下で行う光線療法の「代替」として、商業用の日焼けマシンの使用を推奨していないとされています(出典:Skin Cancer Foundation 日本語版ほか)。私たちJUST TAN 24は日焼けサロンですが、この事実を隠さずお伝えします。日焼けサロンは、乾癬を「治療する場所」ではありません。治療を目的とする場合は、必ず皮膚科を受診してください。

自然の日光浴(UVA+UVB)の位置づけ

自然の太陽光にはUVAとUVBの両方が含まれ、適度に浴びれば前述の免疫調整やビタミンD産生という良い面が期待できるとされています。ただし量が季節・時間・天候で大きく変動し、油断すると焼きすぎてしまうのが難点です。あくまで補助的なものとして、医師に相談しながら取り入れるのが安全な向き合い方といえそうです。

最新研究でわかってきたとされること(2024年〜)

紫外線療法の世界では、近年新しい知見が報告されています。情報の鮮度という意味でも知っておく価値があります。

2024年LITE試験:自宅ナローバンドUVBは外来治療に非劣性と報告

2024年9月、米ペンシルベニア大学のグループが医学誌JAMA Dermatologyに「LITE試験」の結果を報告しました。これは、自宅で行うナローバンドUVB療法が、医療機関に通院して行う外来治療に対して効果で劣らない(非劣性)と示したとされる大規模研究です(出典:CareNet/JAMA Dermatology, 2024)

主な結果は次のとおりです(自宅393例/外来390例、計783例)。なお、これは研究で報告された数値であり、個々の効果を保証するものではありません。

指標 自宅治療群 外来治療群
医師評価でほぼ消失(PGA 0/1)達成 32.8% 25.6%
生活の質が良好(DLQI 5以下) 52.4% 33.6%
治療継続率(アドヒアランス) 51.4% 15.9%

特に注目されたのが治療継続率とされています。通院の負担が少ない自宅治療のほうが継続しやすく、結果として生活の質の改善にもつながりやすいことが示唆された、と報告されています。

治療の選択肢が広がる時代の「紫外線」の位置づけ

この研究が示すのは、紫外線療法そのものの価値が改めて確認され、さらに「続けやすさ」という視点で選択肢が広がりつつあるということだといわれています。生物学的製剤など新しい治療も登場するなかで、紫外線は今も乾癬治療の重要な柱であり続けているとされています。だからこそ、自己流ではなく医療の枠組みの中で正しく活用することの意義が、ますます大きくなっているといえそうです。

セルフケアとして日光に向き合う実践ガイド(医師相談が前提)

ここからは「治療」ではなく、日常のセルフケアとして日光や生活習慣とどう向き合うかをまとめます。大前提として、治療方針や日光浴を取り入れてよいかは必ず主治医に確認してください。そのうえでの一般的な目安として参考にしてください。なお、適切な量や向き合い方には個人差があります。

日光浴の目安:時間・頻度・季節・時間帯

一般的に紹介されている日光浴の向き合い方を整理します(出典:乾癬ネットほか皮膚科解説)

  • 時間:最初は15〜30分以内の短時間から始め、肌の様子を見ながら少しずつ慣らすのが一般的とされます。
  • 段階法:いきなり長時間ではなく「短く始めて徐々に」が基本といわれます。赤くヒリヒリするのは焼きすぎのサインで逆効果とされます。
  • 時間帯:日差しが最も強い正午前後を避け、朝や夕方の穏やかな時間帯を選ぶと負担が減るとされます。
  • 季節:紫外線量は夏に多く冬に少ないため、季節に応じて時間を調整するのがよいといわれます。

体質や症状の程度によって適切な量は人それぞれ大きく異なります。「何分が正解か」を一律に決めることはできないため、必ず主治医に相談したうえで行ってください。

日光浴を取り入れる前のセルフチェック手順

「いきなり浴び始めて悪化させる」ことを避けるため、取り入れる前のステップを順を追って整理します。これはあくまで一般的な考え方であり、実行の可否は主治医の判断が優先されます。

  1. 受診して方針を確認する:まず皮膚科で、現在の症状で日光に当たってよいか、外用薬・内服薬との兼ね合いはどうかを確認します(光線過敏を起こす薬を使っている場合があります)。
  2. 当たる部位を決める:皮疹の状態に応じて、当ててよい部位・避けたい部位を医師と相談して決めます。
  3. ごく短時間から始める:最初は数分〜十数分のごく短時間にとどめ、当日〜翌日の肌の反応を観察します。
  4. 反応を記録する:赤み・かゆみ・新しい皮疹が出ていないかをメモし、悪化のサインがあれば中止します。
  5. 問題なければ少しずつ調整:肌に異常がなければ、医師の方針の範囲で時間や頻度を少しずつ見直します。

このように「短く始めて、反応を見て、記録する」を徹底することが、焼きすぎによる光線型ケブネル現象を避けるうえで役立つとされています。

部位ごとの考え方と日焼け止めの塗り分け

「焼きすぎない」が基本方針なので、日焼け止めを上手に使うことも大切とされています。一般的な考え方として、次のような塗り分けが挙げられます。

  • 顔など皮疹が出にくく、光老化が気になる部位:日焼け止めを塗って守るのが一般的とされます。
  • 強い日差しを長時間浴びる場面:日焼け止めに加え、帽子・薄手のストールなどで紫外線量をコントロールするとよいといわれます。
  • 医療の紫外線療法を受けている場合:治療部位の扱いは医師の指示が最優先です。自己判断で塗らないようにします。

皮疹のある部位への対応は症状によって異なるため、具体的な塗り分けは主治医に確認すると安心です。

保湿・入浴・スキンケアの基本

乾癬のセルフケアでは、紫外線と並んで保湿がとても重要とされています。基本を押さえておきましょう。

  • 保湿剤:セラミドや尿素配合などの保湿剤を、入浴後すぐ(肌が乾く前)に塗るのが効果的とされています。
  • 入浴:熱すぎないぬるめのお湯で、短時間にとどめます。熱い湯・長湯は乾燥を招きやすいとされます。
  • 洗い方:ゴシゴシこすらず、やさしく洗います。掻く・擦るといった刺激はケブネル現象の引き金になりうるため避けましょう。

生活習慣(食事・ビタミンD・オメガ3・禁煙・節酒・睡眠・ストレス)

生活習慣の見直しも、乾癬の管理に役立つとされています。一般的に意識したいポイントは次のとおりです。

  • 食事:バランスの良い食事を基本に。ビタミンDやオメガ3脂肪酸を含む魚などが話題に上がることがあります。
  • 体重管理:肥満は乾癬と関連するとされ、適正体重の維持が望ましいといわれます。
  • 禁煙・節酒:喫煙・過度な飲酒は悪化要因とされています。
  • 睡眠・ストレス:十分な睡眠とストレスの軽減が、症状の安定に役立つと考えられています。

セルフケアでやりがちなNG例

良かれと思った行動が、かえって負担になることもあるとされています。一般的に避けたほうがよいとされる例を整理します。

やりがちな行動 なぜ避けたいか(一般論)
「早く治したい」と一気に長時間焼く サンバーンや光線型ケブネル現象で悪化につながるおそれがあるとされる
鱗屑を無理にはがす・かきむしる 物理的刺激がケブネル現象の引き金になりうるとされる
熱いお湯で長風呂・ゴシゴシ洗い 乾燥やバリア機能の低下を招きやすいとされる
自己判断で受診をやめる・薬を中断する 症状のコントロールが乱れるおそれがあるとされる
市販の日焼けマシンを「治療代わり」に使う 医療の紫外線療法とは別物で、国際学会も代替を非推奨としている

太陽光と「気分・QOL」のつながり(ウェルネス視点)

乾癬と向き合ううえで、見落とされがちなのが「心」の面です。皮膚の症状は見た目に表れるため、ストレスや気分の落ち込みにつながりやすく、それがさらに症状の悪化に関わる悪循環を生むこともあるとされています。乾癬と生活の質(QOL)の関係は、近年とても重視されています。

日光と睡眠リズム・季節性の落ち込み(SAD)・リフレッシュ

太陽光を浴びることは、皮膚への作用だけでなく心にも関わると考えられています。日光は体内時計を整え、睡眠リズムの安定に関わるとされ、日照が減る冬には「季節性感情障害(SAD)」と呼ばれる気分の落ち込みが起こりやすいことも知られているとされます。

適度に太陽光を浴びてリフレッシュすること、そして「自分の肌や体と前向きに向き合う時間を持つこと」は、乾癬と長く付き合っていくうえでのメンタル面のセルフケアにもつながると考えられます。もちろんこれは治療の代わりではありませんが、QOLという観点で太陽光や気分転換の時間を大切にする視点は、知っておいて損はありません。

医療機関に相談すべきサイン・自己判断の線引き

「どこまでがセルフケアで、どこからが医療か」——この線引きを誠実にお伝えします。次のようなサインがある場合は、自己判断せず皮膚科を受診してください

  • 赤み・かさつき・盛り上がりが広範囲に広がってきた、または急に悪化した。
  • 関節の痛みやこわばりがある(関節症状を伴うタイプの可能性があるとされます)。
  • 市販の保湿などのセルフケアでは追いつかない、かゆみ・痛みが強い。
  • 日光浴や日焼けの後に、かえって新しい皮疹が増えた・悪化した(光線型ケブネル現象の可能性があるとされます)。
  • そもそも乾癬かどうか診断がついていない(自己判断で「乾癬だろう」と決めつけない)。

逆に、保湿・生活習慣の見直し・適度な日光との付き合い方などは、主治医の方針の範囲で日常的に取り組めるセルフケアです。「治療は医療、日々の体調管理はセルフケア」と切り分け、両輪で向き合うのが現実的だといえそうです。判断に迷ったら、まず受診するのが安全です。

よくある質問(FAQ)

尋常性乾癬に日焼け(紫外線)は良いのですか?悪いのですか?

一般的に、紫外線には皮膚の過剰な免疫反応を抑える働きがあるとされ、適度な紫外線は乾癬の症状にプラスに働くことがあるといわれています。夏に症状が落ち着き冬に悪化する方が多いのは、紫外線量の違いが一因と考えられています。一方で、焼きすぎると「光線型ケブネル現象」として逆に皮疹が悪化したり、長期的には皮膚への負担になることもあるとされます。つまり良い面と悪い面の両方があり、「量と付き合い方」が大切です。感じ方には個人差があり、治療目的の場合は自己判断せず、まず皮膚科医に相談してください。

日焼けサロンの日焼けマシンは乾癬の治療になりますか?

医療機関で行う紫外線療法(ナローバンドUVBやエキシマライト)と、市販の日焼けマシンは別物です。市販マシンは主にUVA(紫外線A波)を放出するタイプが多く、乾癬の治療という点では医療用の波長とは異なるとされています。国際的な乾癬の専門学会も、医師の監督下で行う光線療法の「代わり」としてのサロン利用は推奨していません。治療を目的とする場合は皮膚科を受診してください。日焼けサロンは、医師に相談したうえで、リフレッシュや健康的な見た目づくりといった目的で楽しむものと考えるのが安全です。

日光浴をするなら、何分くらいが目安ですか?

一般的には、最初は15〜30分以内の短時間から始め、肌の様子を見ながら徐々に慣らしていくのが目安とされています。真夏の日差しが強い時間帯(正午前後)を避け、朝夕の穏やかな時間帯を選ぶと負担が少なくなるといわれます。赤くヒリヒリするほど焼くのは逆効果になり得ます。体質や症状の程度によって適切な量は人それぞれ異なるため、必ず主治医に相談したうえで行ってください。

なぜ乾癬は冬に悪化しやすいのですか?

冬は日照時間が短く紫外線量が減るため、紫外線による免疫調整の働きが得にくくなると考えられています。加えて空気の乾燥で皮膚のバリア機能が低下しやすく、皮膚で作られるビタミンDも不足しがちとされます。乾癬患者のビタミンD欠乏は季節で変動し、冬には約8割、夏には約5割にみられるという報告もあります。冬は特に保湿を徹底し、規則正しい生活で体調を整えることが大切だといわれています。

日焼け止めは塗ったほうがいいですか?

顔など皮疹が出にくい部位や、強い日差しを浴びる場面では、皮膚への負担を減らすために日焼け止めを使うことがすすめられるとされます。一方で、医療の紫外線療法を受けている場合は、治療部位の扱いについて医師の指示が優先されます。「焼きすぎないこと」が基本方針なので、長時間の外出時は日焼け止めや薄手のストール、帽子などで紫外線をコントロールしましょう。具体的な塗り分けは主治医に確認すると安心です。

紫外線療法はどのくらいの頻度・回数で行うのですか?

医療機関での紫外線療法(ナローバンドUVBなど)は、一般的に週1〜3回の通院から始め、15〜20回前後を目安に効果を判定していくことが多いとされています。2024年に報告された海外の大規模研究(LITE試験)では、自宅で行うナローバンドUVB療法が外来通院治療に対して効果で劣らない(非劣性)という結果も報告され、治療の選択肢が広がりつつあります。効果や回数には個人差があり、具体的な頻度や方法は症状や施設によって異なるため、皮膚科で相談してください。

セルフケアで気をつけることはありますか?

保湿(セラミドや尿素配合の保湿剤を入浴後すぐに)、ぬるめのお湯で短時間の入浴、こすらない洗い方が基本とされています。生活面では、バランスの良い食事(ビタミンDやオメガ3を含む魚など)、禁煙・節酒、十分な睡眠、ストレスの軽減が症状の管理に役立つとされています。掻く・擦るなどの刺激は新しい皮疹(ケブネル現象)の引き金になりうるため避けましょう。日光との付き合い方を含め、治療方針は必ず主治医と相談しながら進めてください。

まとめ:紫外線は「量と付き合い方」が大切

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 尋常性乾癬は免疫の異常を中心とした皮膚の炎症性疾患とされ、日本に約43万人の患者がいると推計され、人にうつる病気ではないとされています。
  • 紫外線には過剰な免疫反応を抑える働きがあるとされ、適度な紫外線は乾癬の良い面に働くと考えられています。夏に軽快し冬に悪化する季節性には、紫外線量とビタミンDが関わっているといわれます。
  • ただし焼きすぎは光線型ケブネル現象などで逆に悪化につながることもあり、「良い面・悪い面」が両立すると考えられています。
  • 治療を目的とするなら、量を管理できる医療機関の紫外線療法(NB-UVB等)が基本とされます。市販の日焼けマシンは治療の代替にはなりません。
  • 日々の保湿・生活習慣・適度な日光との付き合い方はセルフケアとして大切。ただし判断は必ず主治医と。効果や経過には個人差があります。

紫外線は、敵でも万能の手段でもありません。健康的に、上手に太陽と付き合っていくことが、乾癬と長く向き合ううえでの基本だといえそうです。

JUST TAN 24について

JUST TAN 24は、サブスク型・完全無人・24時間365日営業の日焼けサロンです。月額5,980円〜の通い放題で、完全個室・オンライン予約・オンライン決済に対応。マシンは業界最強クラスの「Luxura V6」で通常マシンの約4倍の威力、最短5分から利用でき、忙しい方でもスキマ時間に通えます。店舗は東京・原宿大阪・十三新潟・長岡群馬・高崎/みどりの5店舗を展開しています(店舗一覧はこちら)。マシンの詳細はマシン紹介ページ、運営体制は運営会社ページをご覧ください。

あらためてお伝えしますが、JUST TAN 24は日焼けサロンであり、乾癬をはじめとする疾患を治療する医療機関ではありません。当サロンは、医師に相談したうえで、健康的に太陽光・日焼けを楽しんだり、気分転換・リフレッシュの時間を持ったりするためのウェルネス空間としてご利用いただくものです。乾癬の症状や治療については、必ず皮膚科を受診してください。

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【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断・治療・助言に代わるものではありません。記事中の医学的情報は、日本乾癬学会のガイドライン、製薬会社・クリニックの疾患解説、公的・学術情報(JAMA Dermatology 2024等)を参考にまとめた一般情報であり、当社(JUST TAN 24)独自の医学的見解ではありません。尋常性乾癬は医療機関での診断・治療が必要な疾患です。紫外線・日光浴・日焼けの効果や安全性には個人差があり、本記事は日焼けや当サロンの利用によって疾患が治る・改善することを示したり保証したりするものではありません。治療を目的とする場合、現在治療中の方、肌に疾患のある方は、自己判断せず必ず主治医・皮膚科医にご相談ください。日光浴や日焼けの際に肌に異常を感じた場合は、速やかに中止してください。

【主な参考情報】日本乾癬学会 光線療法ガイドライン/乾癬.com(マルホ)/乾癬パートナーズ(鳥居薬品)/乾癬ネット/大木皮膚科 疾患解説/渋谷セントラルクリニック/ニッセイ基礎研究所/Skin Cancer Foundation(国際乾癬学会の見解)/JAMA Dermatology, 2024(LITE試験・CareNet)

主な出典・参考文献

※上記のほか、本文中で言及した各サイト・出典名は記事内に記載しています。

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JUST TAN 24(株式会社ratherbe/代表 村上直也)

2022年に東京・原宿で創業した、完全無人・24時間営業のセルフ日焼けサロン。業界初のサブスク型(月額5,980円〜)で、東京・大阪・新潟・群馬の全国6店舗を展開。YouTube「令和の虎」出演。本ブログは店舗運営の一次情報と公的・学術出典に基づいて執筆しています。運営会社について

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